タグ別アーカイブ: 地磁気

電磁力の本質

電気磁気学は電気と磁気の学問である。本当は電気と磁気に分けることに意味は無いのだが、電気工学の伝統的理論で別物として考えるのが常識となっている。今回はその磁気の意味を探ってみよう。(2017/11/15)追記。ここに書いた磁気に対する筆者の考え方とは異なるのが科学学会の常識になっているようだ。地球磁場が逆転すると考えられているようだ。地球の磁極が過去に逆転していると。とすると地磁気の発生原因をやはり地球内部のダイナモ理論が支配しているように思う。物理学の根本概念に関わる問題である。地磁気とコンパスに少し解釈を述べた。(2020/01/25)追記。以下の“筆者は地球の回転が何故偏西風より遅いのか。地球は何故回転するのか。”の部分は削除。地表の空気層は貿易風と偏西風のような地球自転の影響で複雑な流れになると考える。“ ”内の偏西風の意味は間違っていましたので削除します。以上追記。太陽系の惑星は何故同一方向の回転をするのか。など天体運動の根本で論理的に説明のつかない謎で筆者だけなのかも知れないが、捉え切れずに、頭が空回りの状態にある。電気磁気学の電界・磁界の解釈では『エネルギー』の流れとして統一的に捉えたつもりでいるが、地球内部のダイナモ論は受け入れ難い。磁鉄鉱が磁気を持つとはどのような仕組みかを考えれば、地球の回転が逆転しない限りは地磁気が逆転する訳は無いとしか言えない。一言気掛かりで追記した。昨日(11月15日)に続いて追記。地球は偏西風以上の速度での回転力(この回転力とは、地球を回転させている原因としての太陽系全体を回転統一体系として支配している回転エネルギー原理―具体的に示せないが―と観たい)で回転させられているから表面エネルギー流に因る磁気特性が存在する。不図気付いたが、月は地球軸の周りを廻るが、回転しているとは言えない。地球に同じ面を向けている。だからその面の反対側は地球軸に対して弱い回転をしているとも見られる。その地球に面していない月の面は少しはエネルギー流の影響を受けているかも知れない。そのエネルギー流を検知できれば磁気的状態を観測できるかもしれない。地球もエネルギー流の回転の支配下にあるが故に、そのエネルギー流とコンパスの関係で地磁気として観測していると解釈する。ダイナモで磁気が発生している訳ではない。

磁気とは何か? 誠に掴みようのないものに見える。磁石(マグネット)がその意味を単純に示している。必ずN極とS極が対になって磁石の両端に現れる。しかし、N極とS極と言う磁気が有る訳ではない。ましてや磁荷+m[Wb]、-m[Wb]等と言うものが有る訳では決してない。我々が磁気の物理的性質を解釈するために考えた出した解釈手法でしかない。コイルに電流が流れると、そのコイルの両端にも磁石と同じようにN極とS極のような磁気が現れる。コイルの中を見てもそんな磁気が有る訳ではない事は誰もが分かろう。コイルの中味と同じことが磁石の中味である。何も無いのである。何も無いと言うのは間違っていて、何かが在ることには違いない。何か(電気磁気学では磁束)が基で極めて強烈な特性を示すのが磁気の“磁気”と呼ぶ物の本性である。その何も無い(電気磁気学では磁束が有ると解釈している)としか思えない現象・自然の隠された処にこそ力が在る。磁束では説明できない力が在る。直線的な引力・排力で認識する意識以外に、今まで気付かなかった重要な『力』の本源が有りそうな予感に、長い歳月(渦巻銀河の不思議の昭和62年以来)に亘って引き摺られて来た。

磁極NSの意味 地球にも北極(S)と南極(N)がある。地球が磁石になっているとは何と言う事か。磁石の基は何なんじゃ?地球の中心に電流が流れて磁気が出来ると昔は説明されても居た。電流が円形状に流れれば、磁気は電流より外には出来ないことはコイルの電流から分かる筈だ。磁気は電流が作る訳ではなく、磁気と言う物も人が解釈した自然の解釈概念でしかないのだ。

磁極NSの意味NSの意味 電流の流れるコイルとマグネットでは磁極NSの空間的関係が似ている。電流とは電流と反対向きに電線に沿って、エネルギーが流れている現象である。電気エネルギーとも言えば良かろう。あるいは電線に沿った光とも言えるかもしれない。光も見えない電気エネルギーと同じものだ。図のように、磁石(マグネット)とはその周りをエネルギーが流れているもので、磁極の本質はそのエネルギー流の向きを見る観方で決まる極性である。コイルとマグネットの間で少し異なるのは、コイルの磁場はコイルの内側であるが、マグネットの磁場は磁石の外側にエネルギー流が在る。エネルギーの廻る方向に対して、左ねじの進む向きが極性N極方向を指す。科学論の求める実験的検証を示せれば良いのだが、光の流れを測定する方法が見当たらないので困難である。

一つのもの コイルの中に出来る磁気のNSを説明するにはエネルギー流一つしかない。コイルに蓄えられた電磁エネルギーの示す自然現象を磁気と伝統的に解釈して来た。また勝手な我が儘解釈と顰蹙(ヒンシュク)を買いそうなことと知りながらも、電磁現象の本質を秘めた光・電気エネルギー(質量に無関係)の意味を御理解いただきたくて。

磁束φ[Wb]と電磁力の関係 磁気あるいは磁場と言えば、それは磁束φ[Wb]の存在する空間の自然現象の解釈上の捉え方にもなろう。磁束と言う実在量が在る訳ではないにも拘らず、磁気を論じるに磁束にお出まし頂かなければならない自己矛盾の中での展開論を謝らなければならない。しかし磁束では磁界と言う場の本当の意味は説明できない。磁界の意味はどのようにその存在を認識出来るか。それは電磁力(磁力)と言う力が働く場であるかどうかで判断できる。電磁力・磁力は磁気のクーロンの法則と言う数式表現で解説される。教科書の磁力の説明である。ここでも磁気のクーロンの法則を否定して、エネルギー流に因る力を説明しようと言う非常識を説こうと考えるのである。二つのマグネットを向かい合わせてその距離を近付けると、向き合うN極とS極の間の引力が急激に強くなる。ただそんな日常の生活で経験する単純な力の意味をマグネットの空間磁場の中でどう解釈すれば自分が納得できるかを考えるだけのことである。何も難しい理論を考えている訳ではない。電磁現象に深く馴染んだ職人的感覚で統合した解釈でしかない。磁束φ[Wb]と言う概念が表現する物理量が存在するとは考えられない事から到達した結論はエネルギーの回転流である。その関係をまとめたのが砂鉄による磁界分析である。とても残念であるが、磁束量は電気工学の科学技術概念としては誠に便利であり、大切なものでありながら、物理学の概念としては論理的に矛盾に耐える物理量ではないと考える。それ以上に問題と思うのは磁気のクーロンの法則である。磁荷と言う物など存在しないのであるから。それでは磁石の強力な電磁力の原因は何なんだろうか。直線的な距離を変数とする表現式で力が決まると解釈することは無理であろう。磁気の存在する空間に起きる現象はその空間にエネルギーが実在することで起きる。質量の無い空間のエネルギーの存在を認識する必要がある。磁性体、鉄等は磁気に反応し易い。磁気に反応と言うより空間のエネルギーに反応し易いと言った方が良かろう。原子周期律表の中で、鉄などが何故空間エネルギーに反応し易いのかに謎を説く鍵があろう。それは眼で見る訳にはゆかないので、こんなものかと想像するより他に無い。鉄はそれ自身磁気的特徴のエネルギー円環流の空間構造的軸性を備えている元素と観たい。エネルギーの回転流に対する軸性である。その軸性が特に強い元素ではなかろうか。磁気と言う概念も磁束で評価しているが、磁束と言う矢印で表現する意味はエネルギー流と言う謂わば『独楽(エネルギー円環流)』の心棒に当たる中心軸の方向を表現していると考えた方が良かろう。こんな科学論としての普通に求められる実験的検証が出来ないままの想像の話で誠に申し訳ないが、元々質量は光が熱にもなるし、それは質量にも変化するとの譲れない質量観からの解釈であれば、その点お許し願いたい。鉄も変転流転の原子変換途中の一状態でしかないのだから。鉄が初めから鉄で、変化しない等とは考えていないだろう。水素も何処までも水素のままだなどとは考えないとは思うから。光が光のエネルギーのままで変化せずに、行き場もなく消える訳ではなかろうから。光と質量は何も本質に違いが在る訳ではなく、全く等価である。と顰蹙とお叱りをかう後で、電磁力の本質は何かと考える。エネルギー流の空間微分がチラチラと頭に浮かぶ。エネルギー流に直交する力の発生原因を表現する方法にどんなものが有るか?と考える。その電磁力は原子や分子の結合にも働いている筈だ。空間エネルギー流の密度に関係した量の偏微分rotationの計算で捉えるべきであろう。

理科教育と磁気 学習指導要領で、理科教育の内容が決められている。少なくとも磁荷に因るクーロンの法則での磁力解釈は子供達の未来への科学認識に誤った意識を残すだろう。教育内容は主権者である子供達の為の、子供達が何を望むかで決めるべきだろう。

電磁力を取上げた訳 整流回路のリサジュー図形を空間ベクトルでの解釈の仕方を説明しようと思ったら、どうしても発電所の「同期発電機」の構造と力に因るエネルギー伝達の意味を考えなければならないと思った。それには電磁力の本質を捉えなければならなくなった。そこで考えをまとめようと思ったからである。

磁場とは何か?-物理学の命題ー

物理学の命題 命題と言えば哲学あるいは倫理学の論議に成る様でもある。しかし自然科学分野の物理学の命題である。電気磁気学では、電場と磁場がその論理の根幹を成している。その中で、磁場を取上げてその本質を考えてみたい。どうも自然科学の基礎概念には、論理的な検証に耐えないものが殆どのように思う。何方か磁場とは何かを明確に定義できる方が居られたら、勝手ながらお教え頂ければ有り難い。改まってこんな事を書くにはそれなりの理由がある。先日ニュースに、千葉県での地球の磁場の逆転層の存在の話題が紹介されていた。確かに磁場はコンパスで極性を簡単に判定できる。電場の場合はそんなに簡単に極性判定をすることは出来ない。磁石は日常生活にありふれているものだ。だから磁場が無いなどと言っても信じてはもらえない。しかし、磁場とは何かと自問してみても、磁束がある訳ではないから磁石の周りの磁力を生む原因を物理学理論の中から答を得ようとしてもそれは無理である事だけは解る。そこで物理学の命題と言うことに成る。千葉の地球磁場の逆転層の意味を理解するには、磁場の物理学的明快な理解が市民レベルで出来なければ、その科学的論拠を共有できないと言う誠に困った(自分だけかも知れない?)事態に成るのではないかと思う。科学認識は市民との共有が前提でなければならない。

磁場の原因 磁場を作り出す磁極があるかと尋ねれば、磁極は存在しない事に成っている。磁場を構成する磁束とは何かと尋ねれば、答えられないのである。磁束を作り出す素が無いのである。基があれば、その発生原因を確定できる筈だ。地球磁場が存在すると言う解釈は誰もが疑わない。磁束が地球の北極に入り込んで、中心を通って(?)南極から磁束が出ていると説明されている。と言ってよかろう?はっきり断っておきたいが、磁束などは無いのである。検索しても磁束がどんなものかを明確に説明した記事が見当たらない。地磁気は地球の周りを地球の速度以上の速度で回転しているエネルギー流なのである(2018・11・06追記)。最近は衛星が地球のエネルギー環境に影響を及ぼしていないかと気掛かりだ。地磁気の原因である地球表面のエネルギー流に影響して、地磁気が弱まっているかも知れない。

鋏の磁場 鋏も鉄系の材料で出来ていよう。今回の千葉の話題で思い出した。以前砂鉄模様の記事を書いた時、手元の鋏の磁場が不可解な様子を示した事を思い出した。

鋏の磁場模様鋏の磁気模様 鋏に砂鉄を振りかけた。その砂鉄の模様は鋏の各部の磁気状態を示しているのだ。鋏の先端部は上も下も全体が磁極のS極に成っている。支点部も同様にS極だ。その間の腹の部分だけがN極に成っている。何故このような一本の鉄金属がSNSと不思議な磁石となったか。

S極先端先端S極 地磁気の方向を紙片で示した。コンパスのN極が指すから鋏の先端はS極である。

N極腹部腹部N極

S極握り部握り部S極 何故SNSの3極に成るか?

鋏の磁場模様 この磁場模様に向き合って、我々はどのような物理学理論で心に受け入れれば良いか。この鋏が製品として、出来上がった時点でこのような磁場模様に成っていただろうか。その疑問に答えるには、コンパスと砂鉄の心での磁場模様についての解釈が必要と考える。『エネルギー』の独立した物理量の概念が物理学理論には無い。磁場の砂鉄模様を作り出す原因がコンパスの周りの空間に流れる『エネルギー』による現象であると言う物理的認識を要請している。物理学理論に無い物理的認識を。そこからの解釈は、鋏の切れ味の鋭さの下、その二つのすれ合う歯の摩擦と滑らかさに因って生まれる『熱エネルギー』の仕業と観る。エネルギーは熱も電磁気も光も自然界の現れ方の多様な姿でしかないのだ。磁場も電場も『エネルギー』の人の解釈の姿でしかないのだ。鋏を他にも調べると、3極も2極もある。

科学研究と費用 最近の基礎研究はとても大きな設備投資が要求される。費用でその研究の価値・社会的影響力が推し量られるような時代に成った。砂鉄模様から考えるなど、科学研究等と言えるものではない。日常生活上の感性に因る自然評価法でしかない。しかしその中にこそ自然の真髄があると思う。

新世界-科学の要ー

少し遅すぎた。新世界への扉ーコンデンサの磁界ーに対する解答である。『静電界は磁界を伴う』-この実験事実に基づく電磁界の本質ーを昭和62年電気学会全国大会で発表してから、電磁界の本質に辿り着くまでの年月は長かった。今年の桃の節句に、ようやく本質を捉えた。余りにも単純すぎる結論である。その結論を示そう。(2017/11/02)修正追記。下の図のエネルギーフローにはやはり電気的『極性』が無い点が欠点である。電極の負極性側のエネルギー流の電極面にそう流れは図の通りで良かろう。正極性側は少し修正したい。2017/11/07 訂正した。

静電界静電界のエネルギー流のエネルギー流

次のように修正する。

写真590コンデンサ内のエネルギー貯蔵機能を考えた時、極板間に二つのエネルギー流があるとは考え難い。静電界と言う空間にはエネルギーが貯蔵された状態である。コイル内の磁気エネルギーもコンデンサ内の誘電体エネルギーもエネルギーに違いは無い。『電荷』での解釈には矛盾で論理的に成り立たなかろう。そのコンデンサに相当するロゴウスキー電極間の高電圧の空間にはコンパスで検出される磁界が存在する。そのコンパスと静電界と言う空間の間には『エネルギー』一つで統合した解釈が出来るのだ。そのコンパスのエネルギー流と平板コンデンサ間のエネルギー流との間の相互協調力(エネルギーの流れが同一方向に合わさることで力が強まる意味)で、コンパスの指示方向が決まると解釈する。平板電極でも上部電極と下部電極の周辺で、それぞれの磁気方向が反対になる。その訳を修正前の図では、下部電極(正極の電極)でも表面からエネルギーが流入すると解釈して、そのコンパスの指示方向が決まると考えた。そこに早とちりがあったと反省して、修正した。しかし、この解釈も実験的に明確にその原因・理由を示せる訳ではないので、あくまでもロゴウスキー電極に因る実験データをどう解釈するかの筆者の感覚に因るところが基本になっていることを申し添える。以上追記(2017/11/07)した。

その発表当時の認識は、只電磁界理論の論理的矛盾を確信していたから、発表内容については些かも不安を抱いたことはなかったが、エネルギー流の実相を捉えるところまではいっていなかった。『静電界は磁界を伴う』の解説に矛盾の意味を記してある。しかし、上に記した結論に至るには磁場のエネルギー流を捉える必要があった。2008年に日本物理学会で、磁力密度 f=rot(S/v) を発表するまで、待たなければならなかった。その結論が磁界・磁気概念の本質である。地磁気とコンパス にエネルギー流とコンパスの指示方向の意味を解説した。その磁石とエネルギー流の力の関係から、静電界の磁針の指示方向の変化する訳が明らかになる。以下#・・#の部分は早合点の間違いとして削除する。#留意頂きたい点は電界の極性には無関係である。プラスとかマイナスとかの電界方向には全く関係ない。金属電極の表面に沿って、外部から中心方向へ『エネルギー』が流れ込むのだ。従って、電極ギャップの中間平面から外部に『エネルギー』が流れ出ると解釈しなければならない。その『エネルギー』の流れる閉ループは、電極外部空間での様子を捉えなければならないが、そこまでは分からない。また電極中心軸には『エネルギー』の流れは無いと解釈する#この結論を持って、長く追究して来た『電荷』概念否定の長旅は終わって良かろう。クーロンの法則を斬るの説明でもある。

ここに示した静電界のエネルギー流の解釈が、すべての電磁界の本質を理解する要である。エネルギー流の速度は光速度に近いだろうが、電極によって拘束されている点から、どの程度の速度かは分からない。

『電荷』による科学理論、原子構造論、あるいは分子結合論や分子立体構造の解釈にも認識の変革が要請されるだろう。少なくとも、学校教育での『電荷』の取り扱い方は緊急を要する問題である。理科教育全般の問題でもある。『電荷』概念による教育は無駄なのであり、間違っている。

コンパスの回転現象 電極の周り、東西南北で、エネルギー流の方向は変化する。例えば西側で考えれば、上部電極付近では地磁気の方向と電極エネルギー流による磁気方向は逆向きになる。その結果、磁針に働く力も二つの逆向きの力が作用することになる。その為、コンパスが交互に不安定な力関係で回転する現象を来たす。それは当時の実験中に経験した現象であった。東側でも下部電極付近で同じように回転現象が見られるだろう。

『電界』も『磁界』も『エネルギー流』である。電界も磁界も自然の物理としては同じ、ただ『エネルギー』の観方でしかない。この解釈が『物理学』の基礎概念と成らなければ、真の科学技術の重要性を理解できない。大学は日常生活の最先端科学技術を的確に理解する為の基本を教育する機関でなければならない。高尚な学理など何の役にも立たない。実学の指導に徹するべきだ。実学ほどその根底は深い。原子核燃料のウラン235の原子構造を説明できますか?外殻に電子が92個回る原子構造が論理的に成り立つ訳が無い。空想の論理で大学が遊んでいる。

『以下余白』の不覚  30年の科学基礎理論の研究もその原点で不毛と成るか。外務省、法務省、総務省等日本政府の戦争処理に掛かっていよう。住所履歴に京都府舞鶴市溝尻海軍住宅が無ければ?私は何者でしょう(3)故郷貝野村と舞鶴鎮守府 。

新世界への扉 コンデンサの磁界

ーコンデンサの磁界ー 「磁界は電流によって発生する」と言う電気の常識の『間違い』で世界は支配されている。その常識が間違いである事を『実験データ』で示す事が「科学的手法」だと認識している。それが『コンデンサ内に磁界が存在する』ことで十分であろう。電気磁気学の理論には、コンデンサの中に磁界や磁気は存在しない事で理論が構築されている。物理学の電磁界は『電界』と『磁界』の二つの概念で認識される。電磁石・コイルは磁束・磁界によって解釈し、コンデンサは電荷・電界で認識する。その二つの全く異なる概念で一つの電磁界を認識し、論理的に納得できていると思い間違っている。何故疑問を抱かないで居られるのかは、人間の思考過程の心理的意味合いを含めて、その不思議を考えずにはいられない。こんな世界の常識に反論しなければならない事自体がとても悲しい事である。

前書きはその位にして、電気回路の機能要素である『コンデンサ』の意味に踏み込んでみよう。左の図版①はラジオの同調回路の例である。バリコンと言う可変コンデンサとコイルの組み合わせで、ラジオ放送局の選局をする。アンテナから放送電波のエネルギーを取り入れコイルL[H(ヘンリー)]とコンデンサの容量C[F(ファラッド)]の調整で、ラジオ周波数 f [Hz(ヘルツ)]が決まる。このコンデンサはどんな役目を担っているかを考えなければならない。コイルもコンデンサもエネルギーを貯蔵し、その二つの間で、エネルギーをキャッチボウルしているのである。電気理論では、コイルは電流に拠るエネルギー、コンデンサは電荷(電子と(+の電荷?))に拠るエネルギーと同じエネルギーを種類を分けて解釈する。どちらも全く同じ『エネルギー』であるのに。

図版②の(イ)のように二枚の金属箔で誘電体物質を挟みこめばコンデンサになる。その電気的意味は(ロ)の電極に対向して現れるプラス、マイナスの電荷が二枚の金属板の間に電界(仮想概念)を発生させる。その電界がエネルギーになると解釈している。エネルギーは電荷に拠る電界が無ければエネルギーにならないと解釈するのが教科書の「電気理論」である。何も電荷など考えなくても、電極版の間の空間にはエネルギーという実体が存在する・実在するのに。この『エネルギー』の実在性とその教科書的解釈の間違いを明らかにするのが、ここで述べる実験に基づく結果である。

-コンデンサ内の磁界検出実験ー先ず実験回路を示そう。上の高電圧試験回路はケノトロンに拠る整流回路で、試験ギャップに負極性の高電圧を掛ける接続を示している。試験ギャップはロゴウスキー電極で構成し、そのギャップが所謂コンデンサと同じ機能を担うと言える。そのコンデンサのギャップ内に磁界が存在することを証明する実験結果を示そうと言うのである。この高電圧試験装置は雷放電現象や高電圧絶縁破壊現象の解明試験に使う、電力技術分野の基本装置である。高電圧技術ではこのロゴウスキー電極をコンデンサと言う見方で捉えることは余りない。しかし、やはり高電圧印加のコンデンサである。巧い事に、磁界を検出するマグネットは簡単に手に入る。だからコンデンサ内の磁界の検出が簡単にできるのである。『瞬時電磁界理論』とは および『静電界は磁界を伴う』の解説で述べたように、電界と磁界が単独に存在する電磁界は無い。しかし、静磁界の中の電界を検出する方法はない。それは電界検出器が無いからである。図版④に磁界検出マグネットを示す。(イ)は理科実験用の市販マグネットである。(ロ)は家庭用市販マグネットで、キャップが樹脂系のものが円周径方向に磁極N,S となっている。それに工作を施し、中心に留め具を付け、木綿糸で吊り下げて利用した。実験に利用したのは時間的に短時間で切り上げざるを得なかったので、殆どが(ロ)の検出器を使って終わった。

実験実施時期と場所。昭和61年10月~11月。長岡工業高等専門学校、電気工学科の高電圧実験室。

実験結果。

図3 磁針による磁界検出 (金澤:『瞬時電磁界理論の実験的検証とその意義』電気学会電磁界理論研究会資料 EMT-88-145より)

図版⑤は理科実験用磁針(イ)を使った数少ないデータである。この磁界検出は、平板電極間の空間の磁界を検出する訳であるが、空間には地磁気がある為、それを基準にした『東西南北』で測定しなければならない。しかし、一番分かり易い『『北側』だけの測定しかできないで終わってしまった。『東西側』の測定なしには実験に最終的な結論を述べるまで至っていない訳ではある。それも、日本の歴史に埋没した社会的事件が故に、実験の中断のやむなきに至り、今日まで『真理』は埋没のまま二十数年経過した。しかし、当該実験は理論的予測を立てた上での『理論検証実験』であり、『偶然の発見』と言う『一般的発見』とは異なる故に、僅かな『実験データ』であっても、その内容と意義は大きい物と断言できる。上の 6 枚の写真は、先ず初めに、 印加電圧0 [kV] で地磁気の基準方位を確認した。写真データは上部電極に負極性の直流高電圧を印加した場合に、地磁気方位『北側』に磁針コンパスを絶縁指示棒で保持して、その各電圧に対する磁針の指示方向が変化するかどうかを検証したものである。コンデンサ内に磁界が存在するなどと言う基礎概念は『電気磁気学理論』には無い。平板コンデンサ内に設定した『磁針コンパス』が、その印加電圧の大きさを変化させた時、地磁気の方位を向いたままなら、教科書の理論通りに、コンデンサ内の時間的に変化しない電界は『ファインマン物理学』が指摘する通り、『電気』と『磁気』は別々の現象である事になる。もし、磁針が電圧の大きさに拠って、指示方向に変化があるなら、それは私の『瞬時電磁界理論』の通り『電界と磁界が単独に存在する電磁現象は無い』という証であると解釈出来る。写真は印加電圧がそれぞれ -10 [kV]、 -15 [kV]、  -20[kV]、  -25 [kV]および   -30 [kV] の各場合の磁針の指示方向を確認したものである。残念ながら、電極間空間ギャップには北側だけでも中心部から外側周辺部並びに、上部および中間部など空間全体でどのように印加電圧に拠る磁気方位が変化するかを、細かく調べなければならないのであるが、中断せざるを得ない『怒り』を抑えた。恐らく私が実験しなければ、今まで誰も実験で検証しよとはしないであろう。

さて、図版⑥で磁界検出器(ロ)の円形マグネット(フェライト?)を磁界検出に用いた訳がある。①地磁気の基準方向。印加電圧 0[kV] 。②下部位磁界。③上部位磁界。

それは当初、クーロン力に拠ると反論されるだろうとの思惑があり、それを避ける意味で、方向性の無い円形磁石に拠って磁界検出を行った。そのデータの一例が上のカラー写真である。以上、私が『物理学基礎理論の矛盾』を唱えている実験的根拠の全てがここに示した『静電界即ちコンデンサ内の磁気の実在性』に在る事に尽きよう。

(2011.12.22.追記)しかし、残念ながらそのコンデンサ内の磁界の分布状況の全容は把握しきれていない。磁界検出の実験当時の検討内容の記録が本に挟まれていた。ロゴウスキー電極の周辺部の磁界検出に於いても、地磁気との関係で、N(北極)側だけしかデータは採っていない。周辺部360度では、検出磁界も安定性の意味を考えなければならない問題が山積に残されている。その一端の様子を認めたメモである。当時の落書きの様に記したメモである。実験初期の、小型のコンパスを使って、周辺部の状況を観察したメモであろう。当時を思い返すと、ロゴウスキー電極の地磁気の東西方向で、コンパスの指示する方向が安定せず、振動や、一方向にゆっくり回転する等の現象を確認した事を記憶している。この時の極性は正極性の電界で、印加電圧2kVと読める。地磁気の方向の印が無いのが残念である。このような『静電界中の磁界検出』と言う物理学理論の大前提を破壊する様な実験に挑んだ事が、科学界の常識からは気違いじみて見えた事だろうと思う。今でも何方がこの『自然科学の真理』に挑戦され、説き明かして頂けるかを期待している。

(2016/06/23)追記(2017/11/07)追記 以下を削除。