(2023/01/31).
昔、筆者には研究室が無かった。それでも、解決すべき研究課題があった。止むなく非常識な、一つの働き方改革と言いたい方法で、研究を重ねて来た。無学文盲とも言える、学術論には疎く、英語も使えない者が科学研究など烏滸(オコ)がましい事だ。しかし、その研究内容が余りにも科学理論から懸け離れた、常識外れの内容であったこともあって、殆ど先行きの予測も出来ない、ただ感覚的な自然観での無っ鉄砲の船出だった。しかし、そうしなかったら、社会常識に疎い理解不能から、恐らく生きてはいなかったかとも。もちろん舞鶴鎮守府など気付かなかっただろう。共済組合無加入(健康保険証は身分証明書か)なども知る余地もなく。
2000年の新潟大学の大会が『プランクの記念大会』であった機会から、光の粒子性と波動性の統合的解釈に自分なりの解釈法を見つけた。翌年の、 28a YW 9 プランク定数の次元と実在概念 になった。この事が一つの、エネルギー論への道標ともなった。その前に、1998年の 2p-D-11 物理的概念とその次元 で、 JHFM 自然単位系の次元解析法を報告した。それは次元の根幹に、『エネルギー』の次元[J (ジュール) ] を据えた手法(平成2年完成)を提案した。
すべて空間に実在する『エネルギー』の形象として捉える解釈法を追究してきた。その中で、やはり『電荷』や『電子』を物理学理論での論拠とした解釈法に大きな矛盾があるとの確信に至った。それらは全て電気回路の基礎理論を考える過程で、誰もが学習した経験を持つような基礎的で、科学常識と成っている解釈の意味を、改めてその論理性を確認する事によって、大きな矛盾が潜んでいたことを知る。端的な表現として、電気回路の導線内には『電荷』や『電子』など流れ得ない事を『電流は流れず』と言う簡便な表現によって唱えても来た。
その後、ブログを書く自己確認の中で、『変圧器の奇想天外診断』 の実験的検証を得た。この実験結果は、電気回路の物理的現象は金属導体によって囲まれた空間内の材質が『エネルギー』の伝送を担う事を示した。電線被覆の絶縁材料の『誘電体』がその意味を示した。その記事にある『テスター』紛失事件や多くの『住所録』や過去の履歴類(医療関係も含む)の紛失(?捜査機関?)等の中で、耐えてきた。
大学教育に求められる「電気磁気学」 を唱えた。この記事の末尾に関連記事として、エネルギー その見えざる正体(2018/11/06)、瞬時電磁気学と概念 (2018/10/23) およびエネルギーで観る線路電圧 (2015/04/19) の三記事がある。然しその記事の解釈は、現在とは少し異なる。
『電気磁気学』で知って欲しいこと、それは電線路空間の『電圧』や『電界』と言う電気技術用語がどの様な空間の物理的意味を表現した概念かという事である。その物理的意味が分かり難かったから、誰もが『電荷』と言う仮想概念での解釈に甘んじて居たのだ。エネルギー その見えざる正体 と言う通り、『エネルギー』の空間に存在する空間像を認識できなかったのがその原因だ。
『電圧』とは、空間の二点間に存在する『エネルギー』の量(平方根)の、その分布ギャップを表現した技術概念である。
『電界』とは、その空間の『エネルギー』の分布密度(平方根)の勾配に関係した技術概念である。だから、『電界』を認識する空間には必ず『エネルギー』が存在するという意味を含んでいる。従って、空間に『点電荷』が一つあっても、その周りに『電界』が存在すると解釈するのは、二重の矛盾論である。
空間の『エネルギー』の存在を、その解釈法として、『電界』と『磁界』と言う二つの解釈概念で捉えたのがマックスウエルの電磁場方程式になる。その『エネルギー』に着目したのが『静電界は磁界を伴う』と言う意味である。