(2022/08/13)。
太古から天空の自然現象として、その意味に神懸かり的な虞を抱いてきた筈だ。
右は、人がそんな不可解な思いを抱くものを、一つの形で表現して見たものだ。2011年の作図だ。
電力工学とアーク放電。
アーク放電現象は電力技術では送配電系統への雷撃の障害を避ける事を対象にした研究対象でもある。右は「アーク放電(火花放電)」の様子を示す例である。
アーク放電。図ではフラッシュオーバーと表した。電力工学ではこの火花放射現象は全て『電荷』に因ると解釈されている。
その火花放電現象がどの様な物理的作用で起こるのか?
雷は決して『電荷』と言う仮想物理量などに依るものでない。水蒸気の『熱エネルギー』がその原因である。落雷とアースの物理的意味 (前の記事)で述べた。放電が起こる前、その空間に『エネルギー(熱)』が貯まり、貯蔵限界を越えて起こる熱爆発現象だ。
しかし、普通の熱現象、例えば白熱電球の発光現象と違い、全く熱輻射が見えないまま、突然空間が発光源としての爆発現象を呈する。
寒い乾季の中で、突然見舞わられるショックがある。電荷による放電と言うが、『電荷』など自然界には存在しないのだ。この火花放電現象は一体何が原因で起こるのだろうか。ドアと人の指との間で、何が大きな違いかと言えば、それは『温度』差である。『温度』差を生む原因は何かと言えば、『熱エネルギー』の差である。丁度電気回路の電源である電池の陰極側が高い『エネルギー』の分布側に成っていると同じ状況である。その『エネルギーギャップ』が原因のギャップ解消現象である。
焚火による光も蝋燭の光も、どちらも光の物理的本質に違いが有る訳ではない。光は光である。
自然世界は『電荷』等と言う特別のものを保有する程複雑ではない。極めて本質は単純で、純粋である。質量も『エネルギー』の局所化現象の結果でしかないのだ。
物理学理論の最大の誤謬が『電荷』の概念を創造して作り上げられた事である。