物理学理論 その教育上の要

(2023/01/08)。物理学は高等学校で学生に喜ばれているか?
 物理学を学習する目的は何か? 決して教科書の解説内容を覚えることではない筈だ。物理学理論、物理学の教科書の内容が子供達にとって授業で学習することが楽しくなければならない。その内容が適切なものであれば、決して現状のように人気のない授業科目になる筈はない。
 その原因は何だろうか。
物理学と言う教科目の目標は何だろうか。現在の教科書の内容は、物理学理論と言う歴史的発見・法則に込められた伝統的解釈法を理解することを求めているように思える。しかし、物理学と言う教科で学習するべきことは、自然世界の不思議な意味を理解し、その深い真理を日常生活の中に見る場面で、正しく感覚的に納得できる思いに至るように指導し、学習することではないか。


これは薔薇の花を見て、その色や形をどの様に物理的な現象と理解すれば良いか?身の周りの自然世界の色鮮やかな事は見れば分かる。その事をどの様に認識するかは、やはり教育の助けが有って正しく可能になる。それは子供達にも、学習することの大切なことは分かるだろう。光と言う自然世界の現象を、物理学理論で学習するとき、数式や過去の法則による解釈法の授業になれば、その時に既に子供達に学習する意欲を削ぎ、意欲を失わせる。それはおそらく、教育する側に自然現象を理解していない事が基本的に有るからだと思う。光の意味を、例えば振動数で hγ [J]  等と数式で解説されたら、その高等専門教育を受ける心算も無い者には、理解の仕様が無いだろう。
 光とエネルギー。
 光の特徴として、『虹』の色、七色を説明するとしたらどのように教えるだろうか?虹は確かに美しい七色である。しかし、光の物理的本質には、『色』は無いのである。それは人が観た色彩感覚による虹の観察色でしかないのだ。猫や犬、あるいはヒヨドリが虹をどの様な色彩で見るかは分からない。光には本質的に『色』は無いのだ。それは空間を流れる『エネルギー』の密度波でしかないのだ。『エネルギー』に色がある訳はない。『波長』や『振動数』に色がある訳はない。古い昔は、自然現象を見て、その不思議を解き明かすため、その現象の姿を先ず知ることを目的にしていた。『虹』のように誰でも見れれば、その色が七色であると知ることは当たり前だ。そこで、物理学と言う少し学問的にその現象の意味を理解する為に、空間の水分に依っての光の屈折現象の解釈を学習する。それはレンズでの光の屈折として重要な自然現象の学習内容である。波長によっての屈折に差が生まれる現象も物理学として重要な内容である。しかし、それと光の本質で『色』が無いという事を教えることがもっと物理学理論としての大切な指導内容である筈だ。人の色彩における感度も違う。『比視感度曲線』と言う意味が唱えられている。緑色は可視光線のほぼ中央の波長に当たる。人の視感度が厳密にその通りかどうかまでは筆者には確認できない。レンズの曲面で、光は波長によって屈折に差がある事も物理学理論で学習する。その理由を物理学でどのように教えているか。光が『エネルギー』の空間分布密度波だとは教えていない筈だ。光が波長で異なる色に見える訳は『何故か?』にどう答えているか?それは日常生活で、誰もが理解できれば一つの学習する事に意欲が沸くと思う。本質的に光には色が無いのに、どの様な目と脳の色彩感覚で、色を認識するのだろうかと抱く疑問の大切の事を認識して欲しい。眼球の網膜は曲面をしている、そこに像を結ぶ物理学理論の光のレンズでの屈折現象の解釈にどのような学習効果が有ると言うのか?写像曲面(網膜)に像は結べないと物理学理論で学習して居る筈だ。理論が日常生活での自然現象の理解に役立ってこその教育であろう。
 
 薔薇の花弁を見て、その色がどの様な物理現象の結果として、入射光から反射光に波長が変り、人がその色を認識するか?その自然現象の仕組みが考えられるような物理学教育であって欲しい。薔薇の花弁に入射する光は無色の光だ。光に色が無いから対象からの目への入射光の邪魔にはならない。光の『波長』と言う物理学理論での解釈の意味は何か。空間を光速度で伝播する光の、一波長の空間像を『何の波長』、物理的空間の実体の『波長』として解釈しているのか?そんな日常生活上で疑問に思う時の、理解に役立つ物理学理論の教育であって欲しい。
 最近のコメントに、自然と言う世界 (2021/03/29) があった。

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