磁気と物理学理論

国際物理オリンピック2022 理論問題 (その中の理論、『質問』に問題がある)を見た。大学の物理教育 2022 Vol.28 No.3 で解説されていた。今年は磁気の問題のようだ。とても難しくて、全く理解できなかった。しかし、物理学の教科書を見ると、凡そその解釈内容であることが分かった。

それにしても、物理学の教科書の解説を読んでも、全くその意味も意義も理解できない。何故そんな解釈をするのか?と不可解である。所謂物理学理論の伝統的解釈論でしかない。磁力を求めるに、何故『磁気モーメント』が必要になるのか?

伝統的物理学理論における『磁気』に関して、その磁界・磁場についての『エネルギー』の流れという認識は全くない。

初めから、『磁気』とは何か?と考えなければならない。その上で『磁力』はどの様な物理現象として発生するのかと考えなければ、その『磁気』に関する理論に論理性は見だせない。N極、S極という『磁気』がマグネットの対極にある訳ではない。その磁極から磁束が空間に張り出している訳でもない。『電気力線』と同じく『磁力線』が自然世界に在る訳ではない。磁極と言う特別な空間の状況は一体何かという事、物理的状況が初めに分からなければならない。

『電流』が『磁気』の発生原因だと言う解釈を捨てなければならないのだ。最近の記事に次の二つがある。

アンペアの法則と物理学理論 (2022/08/11)  と N極 S極がある訳じゃない (2022/06/27) である。

また、『磁気』の意味を理解するには、『地磁気』もその具体的な自然現象として同時に、物理学理論として統一的に理解できなければならない。専門的な「地磁気」の解説が

地球 監修 横山 泉 地学教育講座1.東海大学出版会。

の3章に詳しく論じられている。しかし筆者にはその解説には納得できない。

25pWD-13  磁力密度 f=rot(S/v)    を2008年日本物理学会の年会で発表した。その後、次のような記事で考察。結局磁場空間は『エネルギー』の軸流の空間場との認識に在る。

  1. ネオジムマグネット (2014/03/07)
  2. 電磁力の本質 (2017/10/17)
  3. マグネットの基礎研究 (2021/05/24)
  4. 磁気エネルギーと解釈描像 (2021/11/17)
  5. 磁気(磁界)の本質 (2022/02/09)
  6. 磁気現象の真髄は磁極面 (2022/03/08)
  7. 磁界はエネルギー流の場 (2022/03/11)
  8. マグネット(エネルギー保持機能) (2022/06/29)

国際物理オリンピック 2022理論問題 を見て、とても筆者には理解できない次元の世界の解釈論だった。暫く考えて、結局空間の『エネルギー』を物理量として認識しないところに、理論物理学論の根本的混乱が在るのだとの結論に至った。『磁束』も『電荷』も自然を解釈するための仮想的に定義した概念でしかない。それらは自然世界に存在しない物理量なのだ。存在しない概念で解釈する物理学理論は結局矛盾の専門家論でしかないとなる。光が空間の『エネルギー』の光速度縦波進行波であることを認識する必要があると言う結論になる。磁気モーメントが何故磁力に関係するか、その無意味に気付いてほしい。

 

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