日別アーカイブ: 2022年6月27日

N極 S極がある訳じゃない

(2022/06/27)。磁気とは誠に不思議な事よ。

マグネット (エネルギー保持機能)を書き乍ら気付いた。昔から物理学理論でも磁束の発生源となる『磁気』があるとは見做していない筈だ。しかし、電磁気学の基礎概念で『磁界』無しでは理論が成り立たない。電磁誘導現象の『磁束』は欠かせない。自然世界に実在する訳でもないのに、物理学理論を唱えるには『磁束』を否定できないという誠に不思議なジレンマに陥る。

地磁気とコンパス (2012/09/13)にコンパスの『エネルギー』の流れを示した。それが右図だ。

 

 

コンパスと砂鉄の心 (2015/12/03) で間違いを犯した。それに今気付いた。誠にお恥かしきことなり。コンパスの解釈は上の図の Compass の通りで良かった。

磁極が無いという意味はコンパスの周りを還流している『エネルギー』があるだけだからだ。N極、 S極という意味は 『エネルギー』の流れをどちらの端側から見るかで、ただ一つの『エネルギー』の流れでしかないものを、右回りか左回りかで、異なるものがあるように解釈していただけなのだ。

砂鉄模様を見れば、その鉄粉の描く流れに沿って『磁束』が有ると解釈するのは人の感覚的な捉え方として当たり前の事である。普通は見えるもので現象を解釈するより外にないから。しかし空間に流れる、空間を光速度で伝播する光の『エネルギー』を人は感覚的に認識しづらいのも当たり前である。物理学理論では空間の『エネルギー』を理論の基礎概念に捉えていないのがその実際の意味でもあると解釈できよう。

空間の『エネルギー』の流れに対して砂鉄の描く線描は直角になる。砂鉄模様に対して直角に『エネルギー』が流れて居るのだ。

地球にも特別の磁極、N極やS極がある訳ではないのだ。地球の中心に『ダイナモ電流』が流れて居るという解説も間違いである。そもそも『電流』が異なる物理量の『磁束』を遠隔の場所に造るという解釈その物が不可解な解釈であろう。