量子力学に齧り付いて

(2022/06/16)。齧(カジ)り付く‐難しい漢字だ‐。

電子のエネルギーの演算子

上式の演算子Hは二つの項から成る。その次元を比べる。

第一項(ℏ/2m)の次元は[JM²]。これに二階の偏微分が加わる。その結果は [J]となる。

第二項 (e²/r)の次元は[FJ/M]。

ただし、『電荷』の単位[C]=[(FJ)^1/2^]である。第二項の次元の[F/M]は空間の誘電率εo[F/M]と見做せる。

上の演算子Hの次元は第一項が[J]であるに対して、第二項[F/M]だけ異なる。

以上の確認をした。

今回改めてもう一度『量子力学』と言う難しくて、全く理解が出来ない、その意味を学ぼうと思った。「量子力学とは」と検索し、コトバンクで調べた。上の式が解説されていた。

解説によると、量子力学の誕生。それは1900年のプランクの放射光の公その後、アインシュタインが光量子説を提唱。ボーアが1913年に光放射のメカニズムを導入。1925年、ハイゼンベルグがボーアを出発点として、量子力学が誕生したとある。原子構造と光放射現象 (2021/04/07)。

上図の、演算子 H がどんな意味かは良く分からない。水素と言う一番単純な原子についての式だ。この式がどれ程具体的な技術開発や設計に役立つとはほとんど期待できない。

量子力学がプランクの放射公式に起源をもつ意味で、ℏ=h/2π  [Js] と言う式が使われている。偏微分の2階で運動量をℏ/2mに因って運動エネルギーを採ったものと思う。

しかしその2項目、₋e²/r がクーロンの法則による力のポテンシャルエネルギーを評価したものに思える。『電子』の『電荷』 e [C] と陽子の『電荷』間の引力を基に計算したものだ。

『電荷』間の力の解釈は、既に論理的に破綻している。『力』はニュートン力学によって評価すれば、そこには『力』の掛かる対象には必ず『質量』[kg]が無ければ論理性が無い。力による加速度と言う運動対象の慣性に因る反抗力が在って初めて『力』となる筈だ。

F = mα [N]

の加速度の意味が『電荷』間には働かない。電荷間の力の矛盾論 (2021/05/11)。

F = eE [N] (=[J/m])

ではあるが。E[V/m] = E [(J/F)^½^/m] 、e[C] = [(FJ)^1/2^] によって。

『電荷』の空間像が如何なるものかを明らかにできなければ、『引力』、『排力』の発生する論理的な理由が示せない。『電子』の知覚機能と科学理論の論理 (2022/01/20) にその意味を述べた。

プランクの放射公式が『光量子』と言う、光の粒子の解釈によって、運動エネルギーとしての光の質量的な解釈によって生まれたものが『量子力学』であろうと解釈する。光は決して『質量』的な評価が出来るものではない。光の『エネルギー』を運動エネルギーとして見做したものが「量子力学」生まれた訳であろう。

そこで、光の『振動数』とは何か?何が振動するのか?と問えば答えられない。電磁界の横波解釈と言う伝統的解釈論に従った意味だけで、具体的な横に振動する実体が無いにも拘らず、伝統にしたがう。『振動数』と言えば、何が振動するのかを明確にしてこそ科学理論の論理性が生きる筈だ。光を質量的な量子として捉えながら。

『振動』の意味が分からないのに、『光量子』と言う粒子的な意味で評価する曖昧さを残した科学理論への『量子力学』の禍根である。数学式による表現での抽象性によって、具体的な意味が分からないのだ。

その根源には、物理学理論の物理量として空間に実在する『エネルギー』を認識していない事から生じる混乱である。

光の空間像を次のように筆者は捉える。

ここで表現した波頭値(空間エネルギー密度)H [J/m³ ]は同じ文字であるが意味は全く異なる。

昔(昭和60(1985)年11月)、購入して学習を試みた本(初版第2刷)が右である。当時は中々理解できないものが多かった。

 

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