この地球上は華やかな彩で変って行く。
花の色は 移りにけりな いたずらに ・・ 。 小野小町
と高等学校の古典の教科書を飾るらしい。
春 華やかに咲き誇っていたのに、時が過ぎて 不図気づけば 我が身の上にも もう秋の侘しさが。
花だけでなく、植物は不思議の世界を見せてくれる。
出猩猩と紅要
出猩猩。
紅要。
出猩猩は緑に輝く。
何気なく自然は過ぎて行く。その景色の色の移り変わりも不思議と思う。秋の紅葉は良く知っているが、出猩猩や紅要の色の移り変わりも?
空を見ても、太陽が変る訳ではない。同じ光の中で、同じ植物の葉の色が何故変わるのか。葉に当たる光は、季節に変わりなく同じだ。葉の成長が表面の細胞の形状を変えて、その内部空間構造によって反射光の色が変化するのだ。
自然は、光自身の空間構造の意味を教えてくれている。理科教育はそんなところから始めて欲しい。