電流は流れず (2010/12/22) と投稿して丁度11年目の日となった。
電気回路現象の解釈で電圧と電流を使わなかったら、何も理解できない。電気回路技術理論で、『電圧』と『電流』は技術論の最高の傑作概念である。全ては『オームの法則』で解析の原理が示されている。それは、『電流計』と『電圧計』と言う測定技術の開発に負う事である。しかし、それらの測定器が『何』を計っているかを殆どの人は考えない。その測定技術はとても巧妙に電気回路空間の『エネルギー』をうまく汲取って、空間の磁気の力を針の動きとして表示しているのだ。
大事な事、それは金属の電線の中に流れていると解説される『電荷』や『電子』の数量など決して測れないという事を知って欲しい。しかし実際の理論では、『電流』は1秒間に電線内を流れる『電荷』の量と定義している。プラスの『電荷』かと言うと、それは原子核の『陽子』か『電子』の抜けたプラスの『原子イオン』しかないから、それが電線内を流れているとは流石の理論物理学者も、それでは余りにも『嘘』らしいことがばれてしまうと思うから、小さくて決して観測できないと考えられるマイナスの『電荷』の『電子』が『電流』の流れると定義した向きの反対向きに流れると解釈する事に考えを決めた。それにみんなが従って万事目出度しとなって来たと思う。
昭和63 (1988)年10月、琵琶湖湖畔で電気学会、電磁界理論研究会で「瞬時電磁界理論の実験的検証とその意義」 研究会資料 EMT-88-145. の発表を最後に、研究機関から逃げ出した。自分のアイデンティテーを探るために。まさか、昭和14(1939)年12月1日、貝野村から舞鶴鎮守府に戸籍が転籍されていたなど知る由も無かった。上の研究会の資料は殆どが、静電界内のロゴウスキー電極空間でのマグネットコンパスによる磁界検出写真集である。発表の年の2年前(1986年)に、長岡工業高等専門学校の高電圧研究室で取り集めておいた実験データである。科学実験の世界 (2021/12/15)との関係でもあるか。
陰の声がする。「戻って来い?」と。30年以上学術機関から離れて、世間的生活の社会から離れて、面壁達磨宜しく、過ごしてきた。居所のない中で、社会常識の全く欠落した愚か者には機関に居たら命を守れなかっただろう。しかも大学には高電圧実験設備は無く、『静電界は磁界を伴う』の実験結果の発表内容は科学理論で『電荷』否定の意味が認められる先が見えなかった。結局、異常な道でしか不可能だったとは止むを得なかった。未来の子供たちに「嘘」の科学理論は教えて欲しくない。健康保険証は身分証明書か (2017/02/15) が愚かな自分には理解できない。中曾根臨時教育審議会の審査対象に選ばれたようだその時の文部省の共済組合員資格の番号がどの様なものか?とても信じられない事だ。戦後75年の不可解? (2020/06/23)も過ぎたが。
さて、改めて電流 1[A]の物理的論理の検証をしてみたい。上の研究会での発表はこれ又、科学理論が信じられない世界だったと愕然とする。そんな意味で、最も基本の『電流』の物理学理論の世界を中高生にも分かってもらえる様に解説してみたい。実際は
図①。電線の或る近傍点Pに「アンペア―の法則」により磁界H[A/m]が在るとする。電磁信号は光速度で伝播する認識は実験的にも間違いない。電気磁気学理論によれば、磁界も光速度で伝播する筈だ。その磁界を発生させる原因は電線内を通過する『電荷』であり、『電子』であると物理学理論では教えられる。電流の単位アンペア[A]は1秒間に電線金属内を通過する『電荷』の量クーロン[C]を指す。
1[A]=1[C/s] である。その『電荷』は光速度で伝播する磁界の発生原因と理論では解釈されている。磁界が光速度伝播なら、その原因たる『電荷』は当然光速度で流れなければ理屈に合わない。その意味での通過『電荷』量を計算すれば、q=0.33×10^-8^ [C/m]の分布密度となる。物理学では何故か『電子』の速度はとても遅く解釈されるようだ。それは『電子』が電線金属内を光速度で流れる等と言うのは信じがたいから、実際は遅いと解説する。『電子』ではそれ以上論理的な解釈が示せないことも、専門家は認識している筈だと思う。
更に、不思議な物理学理論と思う訳は電線金属内を流れる『電子』が何故電線の外の空間にその影響を及ぼす事に成ると言うのかが理解できないのだ。『電子』が磁気の基を自身から離れた空間に張り巡らす機能はどんな訳なのかと言う疑問だ。それでは物理学理論はマジックの世界と同じ事に成る。『電子』には陰にマジシャンが隠れていて、光速度で流れる磁気を放射でもすると言う事に成る。『電子』と磁気の間の空間的姿を明らかに示す必要が物理学理論、理論物理学者に求められているのだ。仮想的に唱えられた、「アンペアの法則」の真相を明らかにしないで、決して自然世界を理解する為の学問、物理学理論には成り得ない。そんな曖昧な理論では、子供たちに厳密な論理性で考えることを教える理科教育には成り得ない。
失礼とは思いますが、専門家である理論物理学者に、理科教育のあり様をお示しいただきたい。