昨年の3月にコロナウイルスの話題に触れた。その恐ろしさに身構えながらも、訳も分からず1年が経とうとしている。科学の中でも、医学や生命現象に関する知識がないため、それらについては特段に不可解な不安に陥る。少し学習して、コロナウイルスには7種ある事を知った。
宿主が蝙蝠であり、人に感染するウイルスに変化するに、中間宿主で蝙蝠のウイルス(?)から変化すると解説がある。人に感染するコロナウイルスには4種のインフルエンザウイルスと、更に中間宿主によってMERS、SARSそして今回の新型ウイルスCOVID-19があるらしい。
不思議に思う事。人が野生動物の生活圏に近付き過ぎて、今まで安全だった境界が失われ、蝙蝠を宿主とするウイルス(?)が人に感染する事に成ったと解釈した。その事で、少し理解できない事がある。30年程前に住んでいた家は古いため、家の壁板内には多くの蝙蝠が住んで居た。夕方になると家の周りには蝙蝠が飛び交っていた。蝙蝠と人は生活圏を共有して昔から暮らしていた。
蝙蝠の保有する基のコロナウイルスはどのように蝙蝠の体内、細胞(?)に住み着いても、蝙蝠は何故安全に宿主で居られるのか?きっとその訳は余りにも専門家にとっては当たり前の基礎知識で話題にも成らない事なんだろう。しかし、筆者のような素人にはとても不思議に思える。気付かない内に免疫抗体を運よく獲得出来たらと儚い望みを抱いて、毎日を過ごしている。それぞれの生命体で、細胞膜の異物への防御機能が違っているからなのか程度に解釈している。ウイルスの球表面の突起がどんな深い生物機能を持っているのかも疑問で、またそのウイルスを安全に排除するワクチンを短期間に創り出す医学的科学技術にはただただ驚くばかりである。現代科学技術との科学知識の乖離には無力感を抱かざるを得ない。そんな意味で今回の『コロナウイルス』は大きな現代科学技術社会の困難な問題をも浮き彫りにしたと思う。
ウイルスとの戦いの新しい時代が始まったのか。みんな無事このコロナウイルスとの関りをうまく切り抜けて、抗体を身に付けて本来の人の営みに成る事を願っていたい。