時どき尋ねて来る。文月(フヅキ)の来訪。
羽黒トンボ 近所の水辺にすんでいる。番いを成しているようだ。一定のサイクルで翅を羽ばたかせる。黒と言う色はどんな光の業かと?身近なブラックホールだ。光を吸収して放射しなければ、黒色となる。消し壺と言う台所道具が昔あった。残り火の炭を消す壺。炭は光を取り込んで放射しない。光はエネルギーだ。ハグロトンボは一定の間隔で羽を広げる。光を吸収すれば、それは熱に成る。熱放射の団扇動作かと想像した。胴体は緑色だ。黒色で際立つ生命に拍手。
誰も尋ねて来る人も居ない。慰めに来たのかと写真に収める。