生命を見つめる長い人類史で、東洋哲学の到達点の一つの言葉に『輪廻転生』がある。全て世界の存在は、始まりも無ければ、終わりも無い。生命もその世界の一つの存在形態である。星の生成、消滅もその輪廻転生の宇宙の法典の姿と見る。そこには『ビックバン』も否定される。人の生命の誕生もその法典に従った或る過程でしかない。今(この今と言う時は2014年の話であるが、再び今またとても有意義な時にある2018/01/09記)NHKで生命の不思議のスペシャル番組が放送される。医学・生理学の最先端は細胞の分子構造の微細な解明が基になる極めて高度な内容が対象となっている。素人には理解できない難しさに満ちている。『細胞分裂』が基本原理のように解説されている。確かに、『細胞分裂』現象は重要な鍵ではあろう。しかしそれだけではなかろう。(2014/11/03 に標題「生命の法典」等と大それた表現で記したままに保存してあった。酸素に変えた)。現在、昨年から新しいスペシャル番組が放送されている。今回の内容はとても高度な医学の話でありながら、驚くべき神秘な内容を分かり易く解説されていてとても有り難い。それにつけても理科教育の内容が心配だ。(2018/01/09記)。
生命現象は細胞や臓器の機能が生理・医学の研究によって、その謎が解きほぐされている。高度な医学の学問内容をとても理解できる能力は無い。しかし、日常生活で考えるような卑近な基本的な知識は身に付けたいと思う。学問内容は難しく、高校生の生物学を理解するのも困難である。不図思う、生命現象には『酸素』が必要だ。ヘモグロビンが酸素を血流で運ぶ。しかしその『酸素』がどのように細胞内での反応に役立っているかの基本的な意味を知りたい。活性酸素と言われても、具体性が何処にも解説されていない。高校生の学習する基礎的内容が解明されていないようだ。エネルギーを必要として生化学反応が起きるのだろうと思うが、そのエネルギーがどのように何処に必要なのかが分からないように思える。細胞と酸素の関係およびエネルギーが何処にどのように必要かは高校生の「理科基礎(仮称)」に求められる基礎的内容ではないかと思った。若い方に挑戦して解明して欲しい。疑問を持ったら、それが道の始まりである事を知って欲しい。自然現象の本質は身の周りにある卑近な事の中に謎のまま隠れている。その本質を見抜くには学んで学んで、その総体の知識を感得して僅かな違和感や疑問を大切にして答を自分で解き明かす過程に、自然の神が微笑んで答えを届けてくれるように思う。酸素原子には燃焼と言う特別な役割が与えられている。本当にその意味は化学反応が分かったとしても、何も「何故か」と言う問答の答には成っていない。感覚的に納得するにはまだまだ分からない事ばかりだ。自然科学は現象が利用出来ればそれで済むと言う学問ではない筈だ。不思議に思いませんか。元素周期表の酸素と窒素は隣同士だ。窒素より酸素は質量数が2多く、周回すると言う電子が1多い。その違いが何故その元素の特性の違いを産むかが分かりますか。自然科学の学問としての意味は、そんな基礎的なところを納得出来るように説き明かす事にその大切な役割もあると思う。検索の中には『電圧』とは何ですかと質問がある。そんな素直な質問に、解答が水圧などで説かれているが、質問者には腑に落ちないままであろうと。何とか線路電圧の意味は空間の『エネルギー』の分布であると自分なりに納得する答えを見つけた。生命活動の中で、ヘモグロビンと酸素と炭酸ガスの大よその解説はあるが、細胞内でどのように酸素がその燃焼特性を発揮しているかは分かっていないのじゃないかと思う。焚火の燃焼現象の中にある本質が解明されていないように感じる。エネルギーと質量の関係が「理科教育」でされていないからと思う。エネルギーと質量の等価性の意味が。