日本雨蛙 その土根性

(2016/10/20)追記。今年の観察記録。ネジバナと雨蛙に下の記事の田圃の側溝で今年も同じような雨蛙の子供の姿を写真に収めた。もうそろそろオタマジャクシ説は間違いと気付くかと思うが。

 雨蛙ーその謎ーとして2006年7月20日、小冊子を作って世に問うた。最初は癸未(2003)年に年賀の版画を出した。

写真283版画(2003)  写真に撮って9年後に意を決して絵にして発表した。さらに3年後(2006/o7/22)に「雨蛙 その謎」の冊子として出した。それはどんな百科事典も専門書もすべてオタマジャクシで説明されている中での、専門図書に反論する生態論であるから覚悟の上であった。ずっとこの版画を出してから、疑問と不安の中に居た。

自分を信じる 2006/06/27/ 前日相当の雨が降った。梅雨の終わりの大雨が降るような時期で、不図気掛かりになり、田圃に雨蛙が生まれているのではないかとカメラを持って確認に行った。予想通りに多くの雨蛙が溢れている処に出会えた。先の冊子「雨蛙 その謎」を見ても、誰も専門図書の『オタマジャクシ説』しか信じないようであった。そこで改めてその田圃の側溝での写真を添えて出した。

写真281田圃側溝写真 2006/07/27の記録。

写真280添付文書 この首に付いている虫が幼生ではないと言われる。今でも素直に受け入れられない指摘である。その大きさも、雨蛙の表情も害虫とは信じられない。

写真248ネガフィルムから 上の②の写真である。運良く多くの雨蛙が纏まっていた。確認いただきたい事は、日本雨蛙には決して尻尾は無いのである。人の目に触れる時にはすでに尻尾は退化して無くなっているのです。丁度人間と同じく生まれたときには尻尾はありません。専門図書に尻尾の写っているような写真もありますが、それは日本雨蛙ではありません。学校でオタマジャクシを育てて雨蛙だと考えているようですが、それは必ず尻尾が残っている筈で、そのような尻尾を付けた日本雨蛙は居ません。尻尾の付いた雨蛙などは間違っているのです。日本雨蛙のオスに一匹雨蛙に似たカエルを捉えた写真がある。オタマジャクシから飼育する蛙がおそらくそのカエルであろうと思う。それは雨蛙に似て雨蛙ではない。

雨蛙と幼生生殖 での記事のように、昨年(2015)いろいろご指摘いただいた。首に付いている虫は幼生でないと。しかし、決して日本雨蛙は水の中でオタマジャクシからの生態は採らない事は間違いない。1994年7月22日に収めた写真が長く疑問として残っていた。その雨蛙の語りかけるような表情には、害虫が取り付いている苦しそうな様子は見えない。2003年に版画にするまでに思い出した事があった。春土を掘り返して花や木を植えた。その時土の中に不思議な虫の群れがいた事を後に成って思い出した。水辺の無い場所に30匹以上の雨蛙がいる不思議とその土の中の不思議な虫とを重ね合わせて、日本雨蛙が水の中のオタマジャクシと異なる生態を成して生まれると結論付けた。5月頃、土の中に真白な、細長くて尻尾のある幼虫(ちょうどオタマジャクシに足が生えた)が一塊りに成って群れている姿は一体何だったのかと大きな謎である。その白い虫が土が雨で柔らかくなったときに成長して、土から生れ出るとすれば、すべてが辻褄が合うと解釈した。当然生れ出る時には、その長い尻尾は既に体の中に消え、雨蛙の緑色の姿で現れる。これが日本雨蛙の生態である。しかし、どのように土の中に卵塊(多分そうだろう)を生み、何年土の中で過ごし、その年数もすべて同じ年数ではないのではないかとも感じるなど、全く解らない事ばかりである。断言できる事は水の中ではなく、土の中で生育すると言うことだけである。今でも時に一っ匹で生まれて来る雨蛙の子供が居る事から、年数に関しても解らない。個体によっては蝉に似たところがあるかもしれない。そんな日本雨蛙の不思議に惚れ込んだ。自然科学論の『電荷』概念否定と同じく、不思議はたまらない魅力だ。日本雨蛙の土根性(あえて土に根を持ち生れ出る)と。

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