クランプメータの原理

電線路の電流を測定する便利な器具である。電線導体内に電流(質量と電荷を持った素粒子である電子の流れ)など流れている訳ではないと言いながら、クランプメータで測定する電流の測定原理を説明しようと言う誠に『禪問答』のような話で申し訳ありません。電流は流れず と論じながら。

クランプメータークランプメータの接続 配電線路や電源分電盤などで回路電流を計るのにクランプメータが使われる。図は特殊な測定である。

写真153クランプメータの解剖

写真154等価回路

写真155電気回路 このクランプメータの電気回路の並列・直列変換には少し留意しなければならない事がある。その点は別に論じたい。等価回路変換の定理にまとめた。

写真156電流実効値と電力

ベクトル図ベクトル図 一応クランプメータと負荷の間の電圧、電流の関係をベクトル図で示す。負荷電流の実効値Iに対して、クランプメータに掛かる僅かな電圧分がrI2であり、それを測定基準に利用している。

クランプメータの回路で、鉄心の機能は変圧器の1次巻線が1ターンの特殊な場合に相当しよう。元々変圧器も鉄心磁束は変圧器1次巻線の1ターン分の電圧で生じる事になっている。磁束Φ=∫(V1/n)dt ただし、1次巻線数n、印加電圧V1 である。こんな意味で変圧器とクランプメータが繋がるとは。

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