「文藝春秋」2015年 4月号を買って読んだ。立花 隆氏の記事 「脳についてわかったすごいこと」 を読んだ。話の内容が『臨死体験』についての脳の働き方のようである。間もなく、NHKで放送される予定の話のようだ。私には、このような脳の機能の科学論はあまり興味を持てない。何か超常現象の話とも思える内容だから。どうもNHKはこの種の話が好きなようである。初めに「意識とは何か」との解釈の話から入っている。『臨死体験』など経験がないから、余り考えるつもりは無かったが、『意識とは何か』と疑問を呈されているので、その点で興味を覚えて、自分なりに考えてみた。記事の中では、その問答が主題となって、多くの科学者の研究を紹介して踏み込んではいるが、解答となる結論は示されていないようだ。
「意識とは何か」を考えて この「意識」とは何かと問う意味を考えた。その問いを出すことの意味を考えた。「意識」という意味が分かっていないから「意識とは何か」という『問答』になっていると思った。結局、「意識」という用語の意味が元もと定義できる程はっきりしていないと言うことでしかなかろう。「意識」の用語の意味がハッキリしているなら、「意識とは何か」という問はでない筈だ。「意識」そのものが分からないのである。結局『脳とは何か』と同じ意味ではなかろうか。記事は『臨死体験』を『脳』の機能から解釈しようとしているのだと思った。『臨死体験』など科学論としてなりたつ訳はなかろうと、素人の直覚から思った。とても面白いと思った話が有る。麻酔がなぜ効くのか、科学的には何も分かっていないという麻酔科医の話である。そこでまた疑問が浮かんだ。それでは何故睡眠薬は効くのかも分からないのだろうかと?何故睡眠が必要なのだろうかと?脳の機能回復に必要と言われても、何故かと疑問が湧く。すべての生命は睡眠が必要なのだろうかと?ミミズも眠るのか?細胞も睡眠をとるのか?睡眠が生命=脳の本質を説く鍵かもしれない。細胞の働きは何が支配しているのか?自律か、他律か?『脳』と繋がっているか?何にも分からない事から始まる。
これからも、科学は常に解釈の余地を残し続けると思いました。の結論に安心した。