水晶の透き通った濁りの無さが神秘的である。石英(SiO2)が熱で結晶化したと言われているようだ。何故石英が熱変換で透明な結晶になるのか、その物理現象はどう解釈すれば良いのだろう。水晶は時計振動子としても良く知られている。山の岩石が古代巨木の化石であると考えるが、ダイヤモンドや数多くの宝石も、初めから結晶石ではなかったのである。何かが熱、高圧下で変換して結晶体になったものである。巨木は宝石にはほとんどならないと思う。黒い宝石とは石炭を言うが。大きな松脂の塊は琥珀と言う宝石になる。海の亀などの甲羅は地球の熱変換を受けて、何らかの宝石に代わるのだろうと解釈したい。地球の起源も確証的な姿を捉えてはいなかろう。どんな状況を地球が辿ってきたかも分からない筈だ。地球の歴史45億年というが、そうだとする理屈を知らない。水星や木星あるいは金星の誕生と地球の関係も知らないので、45億年の意味も理解できない。
笹川流れ産 (ずっと手元に在った。記憶を辿れば、大学のクラブで笹川流れにピクニックに行った。昭和35年の、その時拾った石である。)
表面は灰色の普通の石ころに見える。ただ、普通の石ころとは表面の凹凸が特徴的である。如何にも溶岩の高熱で溶けたような形状にも見える。しかし中は水晶のように透明な結晶が密集した状態になっている。この結晶化する過程が不思議に思えるのだ。何で石英と言う分子が塊として存在し、不純物も混じらずに透明な結晶体になるのか、その訳が不思議なのである。人間が生まれる以前の地球の活動の産物であろうから、知る由も無いのは当然かもしれないが、決して水晶になるべき当然の訳が有ると決め付ける道理も見当たらないのだ。何故と思う。今まで手元にこの結晶石が存在したのかさえ不思議な因縁とも思う。今石の由来を考えて、地球や他の天体を思うに、やはり何か運命的なものさえこの結晶に惹かれて手元に置いた意味を重ねて考えてしまう。庭石置き場で、石との出会い石の囁き聞こえますかとの繋がりを思う。