石には不思議な表情が見える。石はどんな生い立ちを秘めているのだろう。何処からどんな旅を重ねて来たのだろうか。道端に転がる石ころ一つにも、それぞれ違う石の歴史を積み重ねて来たのだ。高い山の頂上に残る石の姿に、古代史の地球の営みを見る。岩手山山頂の円形岩も巨木の根回りの化石なのである(自説)。佐渡に産した赤の際立つ赤玉石がある。
赤玉石に野紺菊(ある祝いに頂いたもの)
磨かれた表面にも、積層構造の形跡が見える。解説には、鉄分と石英が高温・高圧で焼き固められたとある。地球の造形物である。
赤珊瑚が小笠原の近海で育つと。赤珊瑚も植物の一種なのだろうか。中国の船団が領海内で根こそぎ採り尽くしている事件。大昔、何十億年も前の地球は想像できない。赤珊瑚も鉄分を吸収して赤く身を飾るのだろうか。赤珊瑚が山のよな巨木で繁茂していたかも知れない昔の話を夢に。
佐渡の赤 佐渡には赤い物が多い。赤泊。赤泊港の地名は何処から来たか。昔小さな港の入口に、赤い大きな岩があった事から付いたともある。鎌倉時代に親鸞が流罪を許されて、出航した港がこの赤泊とある。江戸時代(慶長9年)に金山の周辺整備で、代官が置かれ、港が整備されたとある。
佐渡の無名異焼 金山からの出土で焼いた焼物らしい。色合いが独特の赤である。
日本海を挟んで 対岸の弥彦・角田浜で拾った石がある。
角田浜産 今から10何年も前に、海岸で拾った。多分角田浜近辺と思う。色合いが佐渡の赤玉石と同じである。何から生まれたかは謎である。日本海の謎に数えておきたい。