世界は不思議で彩られている。思いを筆字にしたくなる。
世界は不思議。
広い自然の世界に思いを重ねれば、何も分からない自分を知る。分からない事は溢れている。探し求めて来た世界を今振り返れば、世界が不思議に溢れていたから今の思いに成れたのだ。そんな心境を振り返ってみた。
花筏の世界。
自然の世界が不思議に満ちているから、生きる意味があるかと。昨日彫った印。桜の木は硬い。
自分でも驚いている。1990年秋には、家に閉じこもって光の意味を空想していた。プランク定数の次元に悩んでいた。
今、現代物理学の量子論の根幹をなすプランク定数の意味について意見を言うことになるなど、人生の不思議を考えてしまう。全てが不思議な縁に導かれていたようだ。1997年、日本物理学会に入会させてもらった。長岡技術科学大学の電気系の二人の先生に推薦をお願いしたのが始まりだった。結果としてご迷惑の事ばかりで、申し訳ない。標題 プランク定数を解剖する としたが、昨年記事にした熱輻射理論に関する考察 を見て、改めて重要と思って取り上げた。2000年に、新潟大学で日本物理学会第55回年次大会が、プランクの記念大会でもあった事を知り、翌年第56回年次大会で プランク定数の次元と実在概念 として発表した。その切っ掛けは量子論の光エネルギーの表式が e=hν [J] で捉えられることに納得できなかった事である。電力技術からすれば、エネルギー量はその総量が幾らであるかで考えるが、量子力学では、光の量がどんなに強かろうが弱かろうが、ただ「周波数ν」で解釈する捉え方に実在性を無視しているとしか考えられない思いが強かった。光一粒という意味を空間にその姿を描いたらとの思いから発表した。第55回年次大会、新潟大学大会で、物理学が問われていること として、その一つに[量子力学におけるエネルギー概念]を取上げて示してある。そんな疑念を発表した年がプランクの記念大会であったことに触発されて踏み込んだ事でもある。プランク定数には電力技術からは全く縁も無い分野でありながら、プランク定数の是非について論じるとは、不思議な縁と言わざるを得ない。外村氏の 量子力学:その基礎への日本の寄与 日本物理学会誌、第60巻、第1号、6頁に触発されて、2006年第61回年次大会で 量子論の起源を問う (第61巻、第1号、第2分冊 p.394)を発表した。
その論文の式(6)に誤りがあった。
光量子エネルギーは ε=λ^2^∫δ(x,t)dx=He^-1^λ^3^ J (6)
とすべきところ、エネルギー伝播面積λ^2^ が欠落していた。その時に提唱した式を示したのが、昨年の記事 熱輻射理論に関する考察 である。
未だに電気回路の『電圧』の意味が分からずに彷徨っている。(2022/04/07)追記。分かったので、参考にエネルギー流が電圧・電流 (2020/10/01) 。変圧器のエネルギー伝送の仕組みを解剖しようと考えるが、なかなか見極めできずに悩みの中に居る。エネルギー伝送の電力系統の機能をその切っ掛けにでもなればと、少し専門家的な観点で取上げてみる。電力系統解析で、100kmを超える伝送系統では、分布定数線路の認識が必要と言われている。昔から何故そう言うのか疑問でもあった。本当にそんな捉え方が必要なのかを、この際考えておこう。大よその電力送配電系統の図を示しておこう。
発電所から一般家庭の受電端までの図である。発電所は火力発電所を想定した。蒸気発生器のボイラーB、発電機を回す動力機の蒸気タービンT、同期発電機(系統周波数に同期した)Gおよび超高電圧に変換する変圧器Trがその基本構成である。新潟県から東京までの送電系統となれば、送電系統線路亘長は300kmを超えるだろう。その長い線路損失を軽減するには超高圧500kV等で送られる。それは鉄塔線路と成る。負荷近郷で、何回かの変電所を通して配電線路電圧6300Vで市中配電線路が張り巡らされる。柱上変圧器で100/200Vの家庭用電圧で各家庭に電気エネルギーが供給される。発電所の出口が送電端、需要家の引き込み口が受電端として、その間のエネルギー伝送を担うのが系統線路である。実際は、柏崎・刈羽原発でないから、火力発電所は需要家の傍で運転される。それなのに何故長い送電線路亘長を取上げるかというと、電気が光の速度で伝送されると言う意味を説明したかったからである。
光速度伝播と電圧波形 電気エネルギーが光の速度で送られることは誰でも知っていよう。しかしその意味を漠然と理解しているだけであろう。具体的に認識することで、改めて『光速度』の凄さを知るであろう。
電力系統解析で、100kmを超えると分布定数線路でないといけないと言われる。300kmなら、当然その解釈を執ることになろう。それは線路亘長が長いから、線路上に電圧の波が高周波のように分布しているとの解釈ではなかろうか。しかし、線路上の電圧波は直流に近くほとんど変動していないのである。時間軸で正弦波を表記すると、①のように波で描かれるから、如何にも線路上に波が多く乗るように感じるのであろう。線路亘長L=300kmとしたとき、空間軸で線路上の電圧を表現すれば、f=50[Hz]で1波長の周期T0=20[ms]、その20分の1に相当する分しか線路上の電圧の変化はないのである。②空間軸電圧波形に示した。送電端から需要家までの電気エネルギーの伝送時間がto=1[ms]しか掛らないから、電圧は殆ど直流のようになっているのである。『光速度』の威力を具体的に理解する意味で、良い例であろうと示した。なお、図形表現で認識しなければならない点、それは時間軸表示は抽象的であり、空間軸表示は具象的であること。電力系統で、長距離伝送路が分布定数解析になると言う意味が分からない。(2021/03/10)追記。今直流電圧の回路も分布定数回路での解釈に成るという記事を書き始めている。だから長距離送電線路が分布定数回路での解釈に成るという意味は正しいのだ。ただ、上の「意味が分からない」という意味は送電線路長が例えば1000kmでも、電線路に載る電圧波形は4分の1波長にも成らず、高周波電圧分布になど成っていないという意味で述べた。エネルギー流と定在波 (2021/03/03)。が意味の参考に成るか。
電力無くして現代生活は成り立たない。電力エネルギーを利用するには鉄と銅を多量に使わなければならない。発電機も変圧器も鉄と銅の金属の塊である。『電荷』と磁束を破棄して、エネルギー伝送をどう説明するかが難問題だ。先ずは、鉄と銅の意味を考えたいが、難しい。その疑問を何かの手掛かりにならないかとまとめてみた。
希少金属のネオジムも付記した。(2014/09/22)追記。折角ネオジムが出たので、関連記事ネオジムマグネットを挙げたい。
上に挙げたのは何の解釈も示してないが、ただ疑問を列挙しただけでしかない。鉄と銅は隣同士の様なものである。そんなに何が原因で異なる原子の特性の差を産むのかが疑問である。
誰もが疑問に思って、新しい解釈法を提唱して欲しい。自然科学は未知の宝の山である。
(2014/09/17)追記。鉄に関して、専門的解説を見た。恥ずかしいが、何も知らない事を知った。金属結晶格子には、体心構造と面心構造があると。鉄は体心構造でニッケルは面心構造らしい。鉄原子の構造が体心構造だと言う。鉄原子を中心にして立方体の角の8個の鉄原子と体心構造を成すもののようだ。全ての鉄原子がどれをとってもその体心構造を構成していなければならないと思う。今考えた立方体の角のどれか一つの鉄原子を取上げて考えてみよう。その角の原子も他の鉄原子と等距離で8個の原子と体心構造を成さなければならない。さて角の原子がその隣の角の原子との距離は立方体の中心までの距離とは異なるから、隣同士の鉄原子間では体心構造を執り得ない筈だ。さて、それではその角の鉄原子はどのような配置の鉄原子と体心構造を構成すると解釈すれば良いのだろうか。中々同じ中心間距離の体心構造の構成を探り出すのは難しい。やはり自分のような素人には専門家の解釈を理解する事自体が無理なのだろうか。ああ、体心構造、体心構造と呪文でも唱えようか。面心構造も同じ事になったらどうしようか。