不思議を夢に乗せ切れず・・

電力回路開発研究から外れて、今でも消化不良のままに心残りで、わだかまりを持っている。そんな古い回路がある。研究の歩みにも、その回路図と電流波形だけを載せてある。共同研究者に連絡なしで、その電気学会での資料を載せたい。

電気回路動作解析 電気回路の電流分析は回路解釈の主眼である。その電流解析には専門家としての自負を持っている。しかし不可解な都合により、その道から外れざるを得ない事になった。「電流は流れず」と言う物理学の根幹に挑戦する道に入り、その事の少しも間違いで無かった確信を得た現在、改めて電気回路の電流分析に、思い入れを強く持っていた当時を振り返る。半導体回路の動作解析は、スイッチングの連続動作で、強制的な回路切り替えがその動作の基本となっている。その連続過渡現象を電流の振る舞いとして的確に押さえる事が重要な研究手段となる。技術屋の面目を掛ける仕事である。「電流は流れず」を唱えるには、そこまで電流の深い解析が出来て初めて言えることと思う。少し自惚れであるがご勘弁の程。

並列多重化・・PWM変換装置1

並列多重化・・PWM変換装置2

上の実験結果の三相電流波形で、一本学会側のミス?、都合?で、写真に白い白線(紙くずの痕?)が映っている。

 電気回路制御の不思議 電気技術者は制御方式に、自己流の自負を持って複雑な方法を採り易い。しかし本回路の制御法は極めて単純であり、その単純な制御法が巧く働く事の驚きを持つのである。その理由を回路解析の単純化の等価回路で解析したのだが、決して解決した訳ではないのである。何故上手く電流制御が出来るかが未だに分らないのである。こんな不思議は回路解析で、初めての経験であった。電気学会電力部門の研究から離れて、既に30年近くたったので、この並列型制御回路の実用化等の状況がどのように成っているかも全く知らない。この並列型PWM変換装置は、感覚的にはどの半導体素子が故障しても、自動的に安全の方向に補償して自動的に働くように思った。それなら極めて実用性の高い回路方式である筈だ。複雑な制御方式にしないことの利点を生かすのがこの回路の主眼である。回路のリアクトルがその回路エネルギー流を巧く回流させる働きをするのだろう。

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