(2014/04/23)追記。昨日初めて理解した事。以下の記事(本文)は基本的なDNAの解読コードの存在を知らなかった無知の上での認識で、実に恥ずかしい限りである。しかし、記した疑問などは、解読コードの無知による非難を受けるかも知れないが、余り変わらないように思う。生物学基礎の教科書の内容にはアミノ酸結合の重要なコードに一言も触れていないため、意味が全く理解できなかった。遺伝子解読されて、DNA配列にアミノ酸の情報が隠されている事は、生物科学の教科書で、最初に解説すべき事柄と思う。DNAとアミノ酸の暗号表に明快にコードの意味が示されているので参考に挙げさせてもらう。その重要な知識解説の無い教科書など意味がないと思う。20種のアミノ酸の結合から蛋白質合成がされる仕組みがDNA配列に隠されていた等、その生命の神秘さは単純さの中の自然の極意と理解したい。単純こそ素晴らしいと。遺伝情報コードの存在を知り、また新たな疑問が湧きだしそうな予感がする。
(本文)生命活動の生化学的意味を探ろうとして、初歩的な知識を得ようとしてみた。余りにも高度で、複雑な為どこから学習すれば良いかも分からない。先ず初めは『細胞分裂』と言う現象を確認しようと、いろいろ調べるが、欲しい知識が得られない。何か漠然と彷徨っているだけのようだ。遺伝に関する不思議はダーウインからメンデルの法則を通して、細胞核のDNAの知見に辿り着いた。生命の不思議に寄り添うと、生物学の細胞分裂の解説に辿り着く。しかしそれ以上深みの知見には辿りつけない。何か『細胞分裂』の解説で全て終わったかの如くに、専門家の論説を見ると思える。
蛋白質の生合成は? 細胞分裂とは細胞の死滅と細胞の増殖を司る、生命の保全の基本的仕組みの現象と理解して良いかと思う。しかし、それは『細胞分裂』の教科書的説明からの理解でしかない。細胞がどのような蛋白質かと考えて問うても答えが得られない。DNAと言う決まった4種類のデオキシリボ核酸の配列で、遺伝情報を保持し、その分裂現象で同一の細胞を作り出すという事しか理解できない。それでは例えば『筋肉細胞』を取上げて考えた時、その筋肉は蛋白質で特徴付けられた細胞であろう。筋肉の身体運動を制御する収縮動作を説明する筋肉高分子の遺伝情報はどのような形で再生に働くのかと考えても理解は出来ない。『細胞分裂』がどのように蛋白質の合成に役割を果たすのかが基本的な基礎知識と考える。細胞分裂などを知っても役に立たないように思う。
細胞分裂と生体分化 受精卵が細胞分裂の始まりと言う。細胞分裂で、同じ細胞が増殖しても生体には成らない。単一細胞が増えるだけでは細胞の塊でしかない。全く生体・生命には成らない。だから細胞分裂と言う意味には、何も重要な命の仕組みが言い表されていないのだ。ips細胞などが時代の最先端の医学生理学の研究対象となっている。そこでは再生医療としての最先端研究が進んでいる。細胞がある環境に置かれる事で、様々な細胞に変化するということらしい。それが生体の生成の意味で重要な訳である。たった一つの細胞・受精卵が分裂をして、シーケンシャルに様々な細胞に変化しながら細胞増殖を計る訳であろう。人なら10カ月で生体が完成して誕生する。何が細胞分裂に生体分化の指令を命令するのかが大きな疑問である。『細胞分裂』は何も説明していない。細胞分裂が蛋白質へのアミノ酸合成に何の意味も示していない。中には蛋白質は肝臓で作られるとも説明がある。医学生理学の学問体系は素人が理解できるほど容易なものでないとは分かるが、余りにも市民的な理解に啓蒙的役割を果たしていないようで残念である。細胞の核酸は身体のどの組織の部分でもすべて同じものなのだろうと解釈している。それなら、様々な生体組織が同じくは無い訳であるが、それはどのような細胞の核酸の働きで異なる生体を作り出しているのだろうか?筋肉も神経も皮膚もその細胞の核酸はどのように遺伝情報を細胞分裂で機能を発揮するのだろうか?
専門的研究者に求められる事 細胞分裂がどれだけの意味を持つかを解り易く市民に解説して欲しい。それにはどのような事が解らないかを指摘することが重要と思う。疑問点を明確に示す。それがこれからの専門家に課される課題であり、それに答える義務があると思う。多くの公的予算を使うからには其れが市民に対する義務であり、役割となろう。勝手な要求かもしれないが能力の無い者の言うことと御勘弁の程。
細胞分裂とは何か? 結局筆者には今のところ『細胞分裂』の生命に対する意味が理解できない事だけが分かった。残念ながら、細胞分裂にはあまり重要性が読み取れないのだが、どう理解すれば良いか。
細胞分裂に関して浮かぶ素人の疑問 ①生体維持を司る機構は何だろう。身体に傷を負う。単純すぎる疑問であるが、その傷は細胞分裂で修復するのだろうか。②古くなった細胞を何が何を原因に判断するのか?一つの細胞は自分の細胞の維持管理を支配するのか。あるいは隣同士の全体の繋がりとして評価するのか。③皮膚細胞一つの意味も難しい。皮膚細胞も異なる細胞の層で構成されている。表皮、真皮、皮下細胞と複雑な組織から成り立っている。それらも様々な蛋白質で構成されているのだろう。皮膚の感覚を司る機能はどのような仕組みかも理解できない。微妙な接触感覚の神経細胞は?等も疑問だ。④細胞分解と癌。細胞分裂では生命維持の機能は説明できない。不要な細胞を正常に分解する事が必要である。それは素人なりに考えれば、『細胞分解』の機能と言えよう。細胞の古さを何が判断し、その細胞をどのように分解するかで、細胞の正常な機能が保持される筈だ。もし細胞が正常に分解できないとしたら、その細胞は正常な状態でない訳だから、異常細胞すなはち『癌細胞』の状態に近いものとして残る事になろう。最近は食品にも多くの異常な化学物質が添加されるから、所謂食品添加物が細胞の組織に悪影響を与える事を否定は出来ない筈だ。科学技術の恩恵と同時に有毒か無害かの境界の危険な生活環境に生きているだけ、複雑な身体状況に陥り易くもある。⑤運動する筋肉細胞の働きは細胞連結による機能。細胞分裂で筋肉細胞の身体的運動の仕組みは解釈できない筈で、筋肉細胞がどのようにアミノ酸合成をされるかも不明である。身体運動は筋肉細胞同士の全体の連携作用で機能される訳だと思う。素人としてはその辺の基本的生命活動の仕組みが知りたいと願う。など幾つかの思い付きを上げて見た。余りにも『細胞分裂』が中心になった専門的解説では物足りないのである。