カラスはとても利口である。長岡市の南陽工業団地で、工場汚水と言っても油脂分がほとんどであるが、その汚水浄化槽の管理をしていた。バクテリアを効率良く爆気により増殖させ、油脂分を分解させる方式である。ある日その油脂の中にカラスが落ちていた。カラスは身動きができずに油の中にもがいていた。とっさに板を探して、その板で油の中から救い出した。少し油にまみれていたが、何とか自立して、助かったようであった。めでたし、めでたしである。
その事が有って数日後に気掛かりなことに気付いた。どうも帰りにいつもカラスが付いてくるように感じた。いつも家に着くとき、傍の電線などに止まって見ているようなことに気付いた。鳶の婚活ー集団見合い の記事をご覧になる方が居て、その中に記していたことを見て書きとめておこうと思った。カラスに尾行されるとは縁起が良いことだと思った。人間の尾行カラスとは違う。本物のカラスである。想像の域ではあるが、助けたカラスと思った。