日本雨蛙

(追記 8月13日) 酷暑を避けた雨蛙の住み家。避暑なのか?1メートル程の高さの台に、植木鉢が有る。その鉢の中に毎日、数匹の雨蛙が鉢樹の根元に群がって居る。花海棠と紅紫檀の植木鉢。この花海棠の根元に、5匹映っていると思う。少し色が黒い雨蛙が1ッ匹混じっている。こんなに毎朝同じように群がっているのは、今年が初めてである。やはり酷暑に耐えられない為であろうと思う。朝晩水遣りをして、居るので土がひんやりしているからであろう。この小さな庭にも、現在10数匹の雨蛙がいる。今年夏生まれ立てのものも多い。こんな姿は愛らしい。

(追記 7月17日) 『モリアオガエル』 似て非なるものにモリアオガエルを日本雨蛙に対して挙げたい。前から気になっていたが、日本雨蛙は水が嫌いで、水の無い樹上生活がその日常性である。行動は夜行性であるから、日中は動かず木の葉の上で過ごす。その雨蛙によく似たカエルがモリアオガエルである。モリアオガエルは特殊な生態を示す。池の上の樹木の葉で交尾行動をして、産卵・受精し、オタマジャクシになって池に落ち、その水中で成長する。色も雨蛙と似ている。しかし、おそらくモリアオガエルには雨蛙のような環境に対する保護色の変身術は無いだろう。その色合いと似て、オタマジャクシの生態を摂る顕著な特徴から、日本雨蛙も『オタマジャクシ』の生態を摂ると誤解されて来たものと思う。 「モリアオガエル」と『日本雨蛙』の決定的違いは手足の指の間の『水掻き』が有るか無いかの違いである。雨蛙が水が嫌いで、雨が降ると雨水の当たらない場所に移動する事から、水掻きの無い特別の「蛙」である事が分かる。

『日本雨蛙』について検索すると、ウイキペヂア初め多くの記事が出て来る。私は、小さな2,3坪の庭の中の世界を見続けて、その雨蛙にこよなく惚れ込んで来た。最初のまさかという驚きが不思議な世界を教えてくれた。日本雨蛙は、決して『オタマジャクシの生態はとらない』と言う事は検索の中には出ていない。それは、雨蛙を英語でもtree frog と呼び、木のカエルと言う意味で捉えられている。雨のカエルと言うのは、雨が降って土が柔らかくなると土の中から新生の雨蛙が生れ出て来るから、雨の文字が付いたのである。昨年、一匹の雨蛙を観察したのでその記事を纏めておきたい。

雨蛙の生態と誕生。ここには雨蛙の土の中での白い幼虫の状況を報告している。この白い幼虫との遭遇と、その観察が後に雨蛙の生態を理解する決定的記憶になった。(2013/07/22) この記事の写真の一部をここに載せる。2006年6月27日am10時過ぎに撮った写真である。前日に大雨が降った。そこで、新生雨蛙の誕生を予測して出かけた。田んぼの畦と側溝で、探して撮った。的中して、まとまって居る雨蛙を見つけられた。二枚続きの写真。右の写真には十六匹ほど居るかと思う。新生雨蛙06年

目の前の小さな庭、そこには全く水が無い。新しい雨蛙の交配も交流がほとんどない。コンクリートの舗装道路で固められてしまった。人間の為に、自然の生きものの生命が失われてゆく。それでも何匹かの雨蛙が現れる。「雨蛙が間違っても田んぼの中でオタマジャクシから成長するなどと考えて欲しくない」決して雨蛙は、オタマジャクシから成長したような『尻尾は見せません』

(2013/02/06)追記。最近の記事を上げておく。雨蛙と幼生生殖 雨蛙の耳? 雨蛙の変態化?

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